下手の横好き語学学習日記


by telescopio

Pray for Libya!

リビア情勢が佳境に入っています。
今日明日がヤマと思われます。
ここからカダフィ側が巻き返して勝利する可能性はないと言い切れますが、最後に自暴自棄の大惨事を起こす可能性はまだあるでしょう。
反体制派にも、多数の市民を犠牲にすることなく、再生に必要なエネルギーを無駄に消耗することなく、すみやかに目的を達成してほしいと思います。
最終目的はより良いリビアを作ることですが、まずはカダフィを権力の座から降ろすこと。彼を殺すことが目的ではありません。





西部戦線がザウィヤを制圧したことにより、トリポリはチュニジアからの補給路を断たれました。この段階で首都への一進一退が続くと、人質同然のトリポリ市民が危険です。
そのせいか、昨夜からかなり激しいNATOの空爆がトリポリで続いています。
東部では原油積み出し港のブレガを巡る攻防が長く続いています。ユニス参謀の暗殺以来、NTCに動揺や足並みの乱れがありましたが、この数日、西部戦線の躍進に力を得てか、東部戦線も均衡が崩れ、NTCが押し気味になってきたようです。カダフィ側の焦り・士気の低下も影響しているものと思われます。
南部も動いています。フェザーンのいくつかの街が反政府勢力下になったようです。今後大きな衝突があるとすれば、もちろんセブハーでしょう。
トリポリでは、ICCから逮捕状の出ていたサヌーシ氏が、NATOの空爆で死亡したようです。

カダフィはすでにトリポリにいないという説もあります。
トリポリ空港が反政府軍の手に堕ちたという説もあります。
全てがカダフィ側の情報攪乱作戦だと言う声もあります。

もちろん最大の課題は「カダフィ後」です。
カダフィが殺されたら報復戦争を始める、と公言している支持部族がいます。
NTCの内部分裂も心配です。
膠着状態を打開したFFsと、「正当な代表」と承認されているNTCの関係も、今後どうなるか判りません。
カダフィの圧政を嫌って、早くに海外に出ていた人達が国づくりに参加するために帰国すれば、そこに意識の違いも出てくるでしょう。
広く国民が武器を手にしてしまった今、一刻も早く市民生活を安定させないと、イラクのような混乱状態に陥るのは簡単です。インフラ再整備を行うには治安の安定が必須です。

チュニジアもエジプトも、まだ「革命」の成功例を示せずにいます。長く続いた体制を打倒するには時間もかかるし、それなりの痛みも伴うでしょう。
曲がりなりにも野党のあったチュニジアやエジプトと違い、リビアには政治政党そのものがありません。まともな行政組織もありません。民主化に向け、彼らはすべてをゼロから始めるしかなく、海外経験のあるインテリ層が知恵を出し合うにしても、住んだ国による違い、部族間の思惑の違い、地域格差、旧体制側の人間をどこまで登用するか等、課題は山積みと思います。
でもリビアが困難を克服することで、励まされる国は世界にたくさんあるはず。
بارك الله في ليبيا

始まりから今後の懸念・展望まで、よくまとまったインディペンダントの記事(東部中心)

現地で素晴らしい取材を続けているスカイニュースの記事(西部)2本目の動画は必見。
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by telescopio | 2011-08-20 12:16 | 雑記