人気ブログランキング | 話題のタグを見る

下手の横好き語学学習日記


by telescopio

ファルナシュラブ ビイラ~♪

日曜に復習のパターンが定着しつつある、アラビア語。
習ったその日にすると、よく覚えていてラクだけど、次の回までに忘れがちだし、次の回の直前だと覚えていなかったりするので、まあ、日曜がちょうどいいところかも。

この前習ったのは、未完了体短形を使う表現二種。
「~しよう(勧誘)」と「~するな(禁止)」。
勧誘の方は、fal + 1人称複数(私達)の未完了体短形(つなげて一語として書く)。
 学校へ行こう falnadhhab 'ilaa almadrasa(ti)
 ビールを飲もう falnashrab biira(ta)
活用は常に「私達」の形なので、まあ簡単。
禁止の方は、否定辞の laa の後に、2人称の未完了体短形を置く。
アラビア語では、2人称に男性と女性の区別があり、複数形もまた違うので、こちらは3パターンあることになる。
 (男性に対して)学校へ行くな laa tadhhab 'ilaa almadrasa(ti)
 (女性に対して)ビールを飲むな laa tashrabii biira(ta)
 (複数の相手に対して)セーターを洗うな laa taAsiluu albuluufara
英語のプリーズみたいなものをくっつけて、柔らかい言い方にすることはできないのかな?と思って質問したら、「もしできるなら」という言い方を最初に言えば、丁寧な感じにはなる、とのこと。
ただし、こちらも相手によって lau samaHuta(対男性) lau samaHuti(対女性) lau samaHutum(対複数) と形を変える。



ただ、これとは別に「命令形」というのがあるらしく、これとどう違うのかは、まだ判らない。
「禁止」というのは、意味的には「否定の命令」とも言えるわけで、それが別の活用をするとかで(例えばイタリア語では「忘れてね」を「忘れないでね」にするには、単に non をつければいいわけではない。文法用語では、どっちも”命令形”というけど。)「禁止」と「命令」を別けているのかもしれないし、否定の命令は違う意味になるのかもしれない。

さらに、前に習った「~しなければならない(義務)」との関係も気になる。
義務の表現を否定すると、「~してはならない」になるのか、それとも「~しなくてもよい」になるのか、と先生に訊いたら、義務の yajibu の前に否定辞を置く言い方というのは、ないそうで「~してはならない」という意味内容は、禁止の表現で表すとのこと。
ふーん。
確かに「食べてはならない」と「食べるな」は同じことを言ってるけど。
となると逆に、このふたつの日本語の表現の違いは何かなぁ...英語だって、言おうと思えば「Don’t ~」の他に「You mustn't ~」とも言えるけど...と違う方へ興味がズレていく。

でも何がひっかかるって、一生懸命難しい活用とか覚えても、現地の人が話してる言葉とはだいぶ違うということ。
私たちが習っているのは、書き言葉であるフスハー(正則アラビア語)で、普段の生活では、それぞれの国や地方の方言のアーンミイヤ。両者はかなり違うらしい。
例えば「私は~へ行きたい」は「ウリードゥ アン アズハバ ~」と習ったけれど、エジプトの話し言葉では「アウィズ アローホ ~」と言い、モロッコでは「ブギーットゥ ヌムシー ~」と言うそうだ。
ヒュルルーッ...と風が吹くような気分になるが、テレビのニュースなんかではフスハーを使うし、アーンミイヤは正書法もないので、アラビア語で書いてある文章は、原則的にフスハーなので、気を確かにもってがんばろう。
by telescopio | 2005-08-07 13:12 | アラビア語