下手の横好き語学学習日記


by telescopio

関係代名詞!

ちょっと妙な感じはするけど、それほど難しくないルールだったので一安心の、アラビア語の関係代名詞。
先行詞が男性形ならアッラズィー、女性形ならアッラティー、複数形ならアッラズィーナ。
人と物の区別はなく、格が変わっても関係代名詞の形は同じ。
英語で言えば who と which、 who と whom のそれぞれの区別がないことになる。
重要なのは、先行詞は必ず限定の名詞であること。
  その男はお茶を飲んでいる yashrabu a'rrajuru shaayan
    ↓
  お茶を飲んでいるその男  a'rrajuru a'lladhii yashrabu shaayan
これが「お茶を飲んでいる、ある1人の男」となると、関係代名詞を使わず
  rajurun yashrabu shaayan
となり、一瞬「それだと、ある1人の男がお茶を飲んでいる、と区別つかないのでは?」と思うけど、そもそもアラビア語では、非限定(不特定といってもいい)の名詞は主語になれないという規則があったことを、ここで思い出さなければならない。そのルールを習ったときは変なの~と思ったけれど、ここまでくると、確かにそれが言えたら大混乱であるので、合理的と思って思えないこともない(結果と原因が逆のような気もするが)。
さて、先行詞が元の分の主格だったときはこれでいいとして、対格(目的格)だったり属格(所有格)だったりしたときは、ちょっとクドイ表現になる。





まずは対格の場合。
  あなたがそのお茶をいれた haDDarta asshaya
   ↓
  あなたがいれたそのお茶  asshayu a'lladhii haDDartahu
斜字体にした部分は人称代名詞の接続形といって、簡単にいえば英語の it にあたる。
なのでこの文を英語に逐語訳すると the tea which you prepared it という感じになって、英語的には最後の it があるとマチガイなのだが、アラビア語ではこの部分は省略できず、元の文で先行詞があった位置に、必ず性・数一致させた人称代名詞を置くことになっている。
同じ文で「お茶」が「コーヒー」になると、お茶の男性名詞に対し、コーヒーは女性名詞なので
  あなたがいれたそのコーヒー  alqahwa a'llatii haDDartahaa
のように、関係代名詞と、英語でいえば it にあたる人称代名詞の接続形の部分が変わる。

次に属格の場合。
  そのコーヒーの砂糖は少ない sukkaru alqahwati qaliilun
   ↓
  砂糖の少ないそのコーヒー alqahwatu a'llatii sukkaruhaa qaliilun
ここでもまた人称代名詞の接続形が出てくる。
この接続形という形は、対格と属格を兼ねた形なので、こういうことができるのだが、英語でいえば you と your が同じ形、ということになる。
例をあげれば「あなた(男性)」は、人称代名詞の独立形は 'anta、接続形は ka である。バイトゥ(家)にくっついて、バイトゥカと言えばユアハウスのように所有を表し、ウヒッブ(私は愛する)にくっついてウヒッブカとなれば、アイラブユーと目的語になる。
アラビア語ネイティヴが英語を習うときは、my と me の区別ってめんどくさいのかな? さらにドイツ語なんか直接目的語(私を)と間接目的語(私に)を分けるけど、そういうの習うとアラブ人はキーッとなるのか?
いや、今の話と関係ないんだけど、なんかこっちばっかり損してる気分(?)になるので、ときどき彼らにとって面倒な場面を想像して、ウサ晴らししないとね(笑)。

さらに、前置詞とくっついている場合
  私は友人達と一緒に食べる aakulu maAa aSSudiqaaAi 
    ↓
  私が一緒に食べる友人達  aSSudiqaaAu a'lladhiina aakulu maAahum
前置詞は関係代名詞とくっつくのではなく(英語だと with who とかあるよね)元の位置に残り、さらに代名詞の接続形を続ける。クドいなぁ(笑)。
そしてちょっと気分がローになるのは、何度も出てきている「無生物の複数形は、文法上女性単数扱い」という面妖な規則。
  私が読んだこれらの本 haadhihi alkutubu a'llatii qara'atuhaa
本(kitaabu)は男性名詞だが、無生物なのでその複数形 kutubu は女性単数扱いされ、関係代名詞も複数のアッラズィーナではなく女性形のアッラティー、それを受ける代名詞も、複数形のフムではなく女性単数のハー。
これを忘れて複数形にしてしまうと、先生が「...と言いたくなるでしょう。でも残念ながら、アラビア語には...」と嬉しそうな顔をする(笑)。

関係代名詞までくれば、かなり言えることの幅が広がりますよね、と先生は言うが、それは今まで習った文法がちゃんと身についていて、かつある程度の語彙がある場合の話だ。
私の頭の中のアラビア語用のスペースは容量が小さいようで、うちの本棚のように、新しい本を入れようと思うと古い本を捨てないとならない模様。
いやはや...。
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by telescopio | 2005-12-04 16:39 | アラビア語