人気ブログランキング | 話題のタグを見る

下手の横好き語学学習日記


by telescopio

ライサ・ライサトゥ・ラスタ・ラスティ・ラストゥ・ラスナー!

名詞文の否定形を習った。
アラビア語には、be動詞にあたるものの現在形がない。
「私・日本人」で、立派に「私は日本人です」という意味になる。
ロシア語でも、現在形は「ヤー・チャイカ(私・カモメ)」のようにbe動詞なしで「私はカモメです」になるけれど、ロシア語の場合は「普通は言わない」というだけで、言って言えないわけではない。もちろん現在形もある。
しかし、アラビア語では言えない。現在形が、ない。
アラビア語には、厳密にはテンス(時制)はなく、アスペクト(相)があるのみである。
平たく言うと、いつということは問題ではなく、それが完了しているかいないかが大事。
be動詞にあたるものの完了形は、一般的には過去形にあたる表現をカバーするんだけど、未完了形だと、いわゆる未来を表す表現になってしまうそうだ。
で、名詞を並べるか、名詞と形容詞を並べるかすれば(両方主格なら)、それで「~は・・・です」という意味になる。
ここまでは、前に習った。



さて、否定形。
動詞のない文をどうやって否定するか。
私(女性)は日本人です、というのは
 「a'naa yaabaaniya(tun)」で、私は・日本人という言い方。
私は日本人ではありません、なら
 「lastu yaabaaniya(tan)」で、逐語的には、私は~ではない・日本人、となる。
このlastuというのが、否定を表す動詞で、何せ動詞だから人称変化する。
laysa(彼は~でない)、laysat(彼女は~でない)、 lasta(貴方は~でない)、lasti(貴女は~でない)、lastu(私は~でない)、lasnaa(私達は~でない)。
否定したいものの前に「non」をつければいいイタリア語、否定したいものを「ne~pas」で挟むフランス語に比べると、何か違和感もあるし、めんどくさい。
が、英語で考えればそうでもないと気が付いた。
英語でもnotは常にnotだけど、He isn't、You aren't、と縮めて考えると、確かに人称によって変化している(く、苦しい)。
be動詞がないということは、否定部分がその意味を含んでいるわけだから、ちょっと苦しいけど、なんとか納得して進もう(笑)。
ただ、話はそこで終わらず、この後にくる名詞は対格(目的格)になるという決まりがある。
(日本人です、なら”日本人”は主格。日本人ではない、となると”日本人”が対格)
しかも、この単語、意味は現在というか未完了なのに(名詞文だから、もともと動作を含んでないので完了しようがない)活用は完了形である。
こうなると、無理に納得することも不可能。結局覚えるしかないのであった。
by telescopio | 2005-04-20 23:54 | アラビア語