鍋の改宗?
2006年 07月 03日
着席時から、テーブルの上にコンロがセットされていたので、鍋物が出るのは予想していたけど(札幌はようやく初夏の兆しなので平気)いざ鍋が来てみてびっくり。
「カキとホタテのタジン鍋」
プロポーションは、ご覧の通り、お寺の鐘のような、なで肩&ずんどうの、モロッコのタジンポット(下の写真。円錐形でもっとシャープ)とはかなーり違うもの。
しかも...カキとホタテ?
すごいものをタジンにしたものである。
お姉さんの説明では「タジンというのは、モロッコの伝統的な鍋です。あちらでは水が貴重なので、食材の水分だけで調理できる、スグレモノの鍋なんですよ」とのこと。
まあ、そうではあるが。
タジンポットは、素焼きの一種の無水鍋で、1時間くらい弱火でじっくり煮込むもので、暖められた素材から出る蒸気が、フタに高さがあるため高く立ち上ってフタの内側で水滴となり、今度はフタに傾斜があるので、その水滴がなべ底に還元される仕組みになっている。
この宴会で出たタジン鍋は、形だけでなく材質もお寺の鐘っぽいし、日の沈む国の伝統の鍋は、はるばる日の昇る国にきて、仏教的に変質したのだろうか(意味不明)。
ホタテもカキも、とっても美味しかったけど、ううむ、モロッコではどっちも食べないだろうなぁ。