下手の横好き語学学習日記


by telescopio

ゴツン

わはははは。
一部の人にとっては笑い事じゃないだろうし、不愉快な気持ちになる人もいると思うけど、シンプルにおかしいジダンの頭突きゲーム。これ作った人って、普段何かんがえてんだろ。
すでにあちこちで話題になってるようだし、世界中でブレイクしたら、渦中の真剣な人の逆鱗に触れて閉鎖されちゃうかもしれないし、興味のある方はお早めに!
ただし潔癖な方、あの件で心を痛めている方にはオススメしません。

しかし...頭突きって、とっさに出る攻撃方法としては面妖だよねぇ。
自分の石頭に自信があるとか?
サッカー選手だから、黄金の足で人を蹴っちゃいかんという心理があるとか?
(でもベッカムという選手だって、挑発に乗って相手を蹴ったことあるそうだし)
頭突きという日本語の響きも、またなんとも笑いを誘う要素があるような。



私はサッカーは(というかスポーツ全般に)興味ないけど、ジダンという人のことは知っていた。
フランスのマグレブ系移民の話で、必ず引き合いに出されるから。きれいなフランス語だなぁと思ったら、彼は2世なのね。
民族とか宗教とか絡んで、話が政治的におかしくなる前に、ちゃんとルールにのっとって収集してもらいたいね。よく判らないけど、挑発は挑発であって、言った内容は問題にしない方がいいんじゃないのかな。それはサッカーを超えた問題のような気がする。
フランスのアフリカ系移民の間でも「差別への不満を暴力に転化する若者を、いつもは厳罰で処しているのに、ジダンは国をあげて許すのか?」とダブルスタンダードの矛盾を指摘する声が出ているというし、去年の秋の連続放火みたいな問題に発展しなきゃいいけど。

マグレブ三国(チュニジア、アルジェリア、モロッコ)というのは、よくひとまとめにされるけど、この中でいわゆる「植民地」だったのはアルジェリアだけで、チュニジアとモロッコは「保護領」だった。
その二つが具体的にどう違うのか、私はよく知らないけど、少なくとも一番大変な目にあったのがアルジェリアで、一時期は植民地からさらに進んで(?)「海外県」の扱いだったこともある。
海外県というのは、今でもマルティニーク(フィギュア・スケートのスルヤ・ボナリーの出身地)とかそうだけど、アメリカでいえば「準州」みたいな、ほとんど併合されたような状態。そのせいで、今でもアルジェは、チュニスやカサブランカと比べてもずっとフランス風の町だそうだ。
そんなこと言ったらベトナムだってカンボジアだって植民地だったわけだけど、やっぱり距離の差は大きく、東南アジアなんて地球の裏側だし、未開民族というか野蛮人と思ってただろうし、事前の情報も少なく、幸か不幸か石油もでなかったから、そうそう積極的にドカドカ入植しなかった。入植しても宗教的な対立もほとんどなかったし、あまりの蒸し暑さや食習慣の違いに入植者が耐えられなかったり。
戦後、フランスの移民政策は何回もコロコロと方向転換していて、そのつど大量の移民が押し寄せたり引き返したり、父親がまず足場を固めて翌年家族を呼び寄せようとしたら、法改正でできなくなって一家離散したり、かなり振り回されているらしい。
一口に旧植民地からの移民といっても、アジア系、西アフリカ系、マグレブ系では、世間の風当たりも違うし、旧宗主国への思いも違う。
そこらへんの未解決の問題への導火線は、かなり細くてもすぐそこにあって、着火すると大変なことになり、ことは”たかがサッカー”ですまなくなる。
白人同士で「お前の母ちゃんデベソ」とか言い合ってくれたんなら良かったのに、と頭を抱えている政治家もいるんじゃなかろうか。

でもでも、そんなこと抜きに、モグラタタキみたいで楽しいです、このゲーム。
理由がなんだろうと、人に頭突きなんか食らわしちゃいけません。
自分の頭だって痛いでしょ。頭ぶつと脳細胞がたくさん死ぬのよ~。
せいぜいゲームにしとこうよ!ということで、ゴツン!
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by telescopio | 2006-07-17 00:21 | 雑記