下手の横好き語学学習日記


by telescopio

イエス・ノー

外国語で何かを話すとき、うまくキモチを乗せやすい言葉と、そうでない言葉ってある。
それはもう、単語レベルの話であって「フランス語はダメ」とか、そういう大きなくくりではなく。
例えば「ありがとう」なら、私は自分の言えるたいていの言葉にキモチを乗せられるけど、トルコ語の「テシュキュルエデリム」なんてのは、さすがにちょっと長くて「どうも~」という気分では言いにくい。こういうのは慣れの問題が大きいとは思うけど、私なんかだと、慣れ親しんだ英語のサンキューより、アラビア語のシュクランの方が、すっと自然にキモチをこめていいやすかったりするから、慣ればかりではない。

今日、職場にロシア人のお客様が来たので思い出したけど、ロシア語のイエスは「ダー」と言う。
ダーですぜ、ダー。
ロシア語で会話をしたことがないので(やろうとしてもできませんが)実際どうか判らないけど、例えば友達と服屋さんに行って、試着してみたときに、友達に「どう?似合う?」なんて訊いて「ダー」と言われたら、私はきっとダメ出しされたように感じるに違いない(笑)。
その反面(?)否定は「ニェット」で、こっちはなんかもう、すごくビシッとノーな感じ。私だけ?
アラビア語も、イエスの「ナアム(会話ではアイワが多い)」はあまりピンとこないけど、ノーの「ラ」というのはすごくしっくりきて、日本語で話してても、「ダメー!」と言いたいようなとき、思わず「ラ、ラ、ラ!」とか言っちゃうくらい。こうなるとただのオカシイ人ですが。
イエスよりノーがピンとくる言葉ってのも微妙だな、しかし。

フランス語の「ウィ」は、なんか気取った感じがして、最初特にイヤだった。
レッスンなんか受けると言わざるを得なくて、「ウィ」とか言うたび気恥ずかしく、心の中で「どのツラ下げてウィだぁ!」と叫んでいた。もう慣れたけど。
そしてフランス語では、否定疑問文に肯定で答えるとき(ないんですか?→ありますよ)のイエスが別にあって、それは「スィー」と言う。
これ、イタリア語のイエスと同じなので、なんか使いやすくて、普通に「ウィ」と言うべきところで間違って言ってしまって、変な顔されることもあったり。
同じ表現が、ドイツ語では「ドッホ」で、これは最後のホをかなり強く「ッホ!」とのどの奥から発音するので、いかにもドイツ語な響き。
(ところで、この種のイエスがある言語って、少ないんだろうか?)
力いっぱいな感じがするので「何をおっしゃる!」という気分のときは、これ良さそう(笑)。

他に「十分」というなら、英語の「イナフ」よりイタリア語の「アッバスタンツァ」がしっくりくるし、「もちろん!」と言うのは、フランス語の「ビヤン・スュール!」が一番気分が出る...とか、いろいろあるんだけど、言うまでもなく、こういうのごちゃ混ぜにして使うとみっともないので(全部ペラペラなら感じ悪いだけだけど、ロクにしゃべれないんじゃな)言いやすいからってうっかり言わないようにはしている。
でも、この語感がしっくりくる・こないという感覚って、人によっても違うと思うし、一体どこからくるんだろう?
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by telescopio | 2006-09-27 23:50 | 語学全般