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下手の横好き語学学習日記


by telescopio

わ、わからん

映画『太陽』を観た。
これって、日本映画...なんだろうか。
監督はロシア人らしいし、スタッフロールもロシア人の名前がほとんど。
しかし、登場人物は大半が日本人で、セリフも概ね日本語。
主役は昭和天皇。
いや、主役というか出ずっぱりというか、終始彼の言動を追っていて、これでもか、これでもかとイッセー尾形。
そう、イッセーが昭和天皇なの。
話し方とかちょっとしたしぐさとか、随所に「ああ、昭和天皇ってこんな感じだった」と思うところはあるんだけど、イッセーだと思うからどうしてもどうしても、いまひとつ違和感が。
皇后にいたっては桃井かおり。
あの人は、何の役をやってても桃井カラーが強すぎる気がするんだけど、この全編がある意味ファンタジーのような映画の中で、彼女の登場は、正直浮いていた。
あんなちょっとしか出てこないなら、もっと雰囲気重視で無名の女優さん探せばよかったのに。
セリフの多くは昭和天皇のモノローグなんだけど、あの話し方をかなりがんばってコピーしてるので、語尾がぐっと沈むし、発音が明瞭でないので、かなり聞き取りにくかった。
しかも私は風邪をひいている。
途中で咳が出そうになり、しかしここでむせたら絶対セリフが聞き取れない!という静かな静かな場面で、そういうときに備えて買ってあった水は、キャップが固くて開かないし(笑)こらえにこらえたら腹筋が波打ちました。
ええと、話を戻して。
なんというかストーリーに乏しい映画で、外国人が観たら寝てしまうのでは?という感じが全体に漂った、不思議な映画でした。
「日本での公開は不可能と言われた」とか予告編で言ってたけど、私はそれは「右の人がコワイので」的に受け止めてたけど(天皇人間宣言にからむ話なので)もしかしてあれは「興業的にペイしない」っていう意味だったのかしら...。
何もかも忘れて、呆然寸前のまったりを求めている方に。
by telescopio | 2006-10-12 23:22 | 雑記