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下手の横好き語学学習日記


by telescopio

小さい春みつけた@伊豆小旅行 その1

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伊豆に春を探しに行った。
そもそものはじまりは、静岡県在住のお友達である、ラクダ家の長男・ラクダ王子8ヶ月に会いたい!ということだったんだけど、いざ行くことが決まると、おもてなし上手のラクダ夫妻が、雪に埋もれた蝦夷地からの上京にあたり、ジモティならではの伊豆半島・春探しツアーを企画してくれたのだった。
1月に春探し?3ヶ月早いよ、と道民なら誰でも思うが、どうしてどうして、伊豆には小さい春が訪れていた。
まずは品川から新幹線で熱海へ。
駅でラクダ夫妻とほぼ1年ぶりの再会、王子とは初顔合わせを喜び合い(?)ラクダ夫の運転で熱海の海岸へ。
そこでまず、驚くなかれ、、いいですか、ですよ、がお出迎えしてくれたじゃないですか!
桜って、桜の木じゃなくて、桜の花ですよ(もちろん木に咲いてるんだけど)。
信じられます?1月ですよ?
しかも!まさかと思ったけど、あの渋い緑色は...ウ、ウ、ウ、ウグイス?!
生まれて初めて見た、野良ウグイス!!
しかも「梅にウグイスほーほけきょ」なはずなのに、桜にウグイス!しかもしつこいけど1月!ぎゃー!ぼーぼげぎょ!
興奮して収拾がつかなくなる私。
ラクダ夫妻も、野良ウグイスには多少は驚いていたと思うけど「なんだか縁起いいね!」と比較的(?)冷静だった。

のんびり海岸を散策した後は、入り組んだ美しい海岸線を車で上がったり下がったり、ラクダ王子も「あばばばば」とか言いながら、楽しいドライブを経て、河津町へ。
ラクダ妻情報では、ここに1本だけ満開の桜があるというのだ。
しつこいので、これで最後にするけど、1月ですよ?札幌の桜がGW明けなのは遅すぎるとしても、東京だって3月とかでは?
しかし、もちろんありましたよ、満開の桜。





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車を停めて、さて桜はどこだ、と小さな町を歩き始めると、小さな商店があり、ラクダ妻が入り口から「すみませ~ん、この辺にサ」と言ったとたん、店の小さなおばちゃんがニコニコと外に出てきて「あそこのね、看板のとこを右に曲がるとね、お風呂があって、すぐ見えるから」と感じよく教えてくれた。
行ってみると、おぉ、ほんとにあった!満開の桜ですがな!
かなりローカルなエリアではあるが、ネットで情報が飛び交う時代だけあって、そこにはすでに写真を撮っている観光客(というのかな)が何人もいた。
ラクダ妻「あのお店のおばちゃん、今日何回桜の案内しただろうね」
まったくだ。おりしも晴れの土曜日、休みの人は休みである。満開の桜があると聞けば、近くの人ならじっとしていられないでしょう。何せ、いちが(以下自主規制)
この木は、地元のお風呂屋さん(温泉利用)の前に立っているので、地熱のせいで他より早く咲くのだそうだ。
そもそも河津桜というのは、沖縄のヒカン桜と並んで、日本一早咲きの桜だとか。
へ~。
なので、2月10日から早くも桜まつりが始まるという。
その頃、札幌では雪まつりやってますわ...。

さて、河津町役場の横の川を渡ると、無料の足湯があり、まったりと足湯につかり、しばし呆ける。
座った位置からは、沿いの桜並木が見えるので、桜祭り期間はきっと順番待ちだろう。ベスポジだもんね。この日はまだ咲いてなかったけど、つぼみはかなりふくらんでました。
ではそろそろ移動しましょうというとき、ふと山に目をやった私は、ピアノのホコリを払うフェザーのモップ(ハタキ?)のような、もっさりとした枝振りの薄緑の木が目に付いた。
そいつは群生して、他の木がしゃっきり立っているときも、群生全体がゆ~らゆらと風に揺れ、なんだか変だ。
なんだありゃ?と思い悩んだ私が、ラクダ妻に「あれは何の木?」と訊くと「え、木?竹でしょ」との答え。
「たっ、竹?!」と驚くと、ラクダ妻も「ええっ、竹知らないの?!」と驚いている。
いや、竹は知ってるけど、私が知ってるのは、あんなもっさりしてないもん!あれじゃ木だもん!と思うが、うまく説明できない。
ラクダ夫に「あれをパッと見てすぐ、ああ竹だ、って思う?」と訊くと、何言ってんだろこの人と多分思っただろうけど、そうは言わず「え、まぁ...竹だよね」と。
ええ~。
北海道の皆さん、山に竹がもっさり生えて、みんなそろってイソギンチャクみたいにゆらゆらしてるなんて、知らないよね?見たことないよね?
あぁ、オドロキのあまり、写真を撮り損ねたのが悔やまれる。
あんなんじゃ、中国史で出てくる”竹林の七賢”なんて、ちっとも涼しげじゃないよぅ。しくしく。
この後も、アロエの花(遠目にはケイトウみたいだけど、近くで見るとイマヒトツ風情のない花)やら、民家の庭先のミカン(はっさく?)のなってる木やら、いろいろ珍しいものを見たが、何でもいちいち珍しがる私を、ラクダ妻は珍しがっていたようである。

つづく
by telescopio | 2007-01-29 23:41 | 伊豆満喫