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下手の横好き語学学習日記


by telescopio

旅と雑貨

旅と雑貨_d0018759_234582.jpg雑記なんだけど、ちょっと雑誌から入ってみる。
『別冊 暮らしの手帖 わたしの好きなインテリア雑貨』
暮らしの手帖って、ちょっとおばあちゃんの雑誌みたいに思われてるフシもあるけど、決してそんなことはない。品の良い、ゆっくりと読みたい雑誌だと思う。その別冊がたまに出るんだけど、今回のインテリア雑貨特集は、けっこう私のツボかも。あと一歩でスノッブになりそうな、ギリギリな感じはするけど。
雑貨好きの女性は多いと思うけど、私もその一人。
といっても、読書が趣味の人間にありがちだけど、あらゆる分野でカタログマニアの気のある私なので、雑貨が好きといっても、実際に自分で買って楽しむよりは、雑貨の写真を眺めて楽しむという、そういう趣味のない人からは、けっこう意味不明に思われるタイプだ。
だから、基本的に輸入雑貨の通販雑誌『eyeco』なんかもついつい買っちゃうけど、注文したためしがないし、PCのお気に入りには「雑貨」フォルダがあって、けっこうな数のオンライン雑貨ショップを登録してるけど、こちらもほとんどROM。
そういえば昔、ほとんど買わないコスメフリークだったこともあったっけ。
コスメ関係は頻繁にムックとか出るので、それを眺めてるうちに、口紅のカット面の角度と面積のみから「ああ、シャネルね」とか当てられるようになり、友達の買物につきあったカネボウのカウンターでは、口紅の色番をあてて美容部員さんに驚かれた。
本当に化粧が好きならまだしも、実際は全然買わないわけで、いやはや、暗い過去だな(^_^;)。



旅と雑貨_d0018759_23235574.jpgそんなだから、旅と雑貨がくっつくと、とても嬉しい。
いや、正確には旅と雑貨がくっついた本が、嬉しいのか。
最近は北欧雑貨やら東欧雑貨やらがブームで、その手の本は多いけど、私はあまりきれいに分類してしまわない方が好きだ。
だから、この『voyage!』のシリーズ(今のところ3冊出ている)なんか、世界各地の雑貨が出てるし、構成もゴチャゴチャ感があるのがいい。
きちんと読もうと思うと、育児日記みたいな部分や、イギリスやドイツの生活事情(著者は海外在住)なんかもあるし、紹介されている雑貨が基本的に私物で、なんだか非常にプライベートな部分に立ち入ってるような気になるのが、難点といえば難点だけど、雑誌のようにパラパラながめるには悪くない。

ところで、実際に自分が旅先で買った雑貨って、皆さん、使ってますか。
私はどうも「もったいない」とか思ってしまって、なかなか使えないタイプです。
でも、雑貨って使わないとそれこそもったいない。アートなオブジェとは違うんだから。
林 真理子のエッセイか何かで読んだけど、彼女が清水の舞台から飛び降りる覚悟で買った、ウエッジウッドのそれはそれは高価なカップ&ソーサーを、万一割ったらと思うと恐ろしく、カップボードに恭しく飾ってある、という話を、実業家で作家で富豪の、邱 永漢さんにしたら「それはいけない。実用品の良さは使わないと判りません」と言われたそうだ。
そこで恐る恐る紅茶を淹れて飲んでみると、持ち手の持ちやすさ、唇をつけたときのちょうどよい厚み、とにかく眺めていたのでは判らない良さを、随所で発見したとか。
そうなんだよね、ほんとに。
作った人にしてみれば、デザインだけを追及するなら、もっと斬新なアイディアがあったかもしれないど、実用品である以上、使い勝手の制約は外せない。その中で、ギリギリの勝負をしてデザインを考えているのだろうから、使わないで飾っておくというのは、もしかしたら失礼なのかもしれない。
そうは思うんだけど、減るもの(石鹸とか色鉛筆とかメモ帳とか)だと、やっぱりなかなか使えないんだけどね。

旅と雑貨_d0018759_23495882.jpgそんな私が、珍しくとことん使ったものがある。
モロッコで買ったバブーシュ。
これは、二度目のモロッコ旅行のときに買った2足のうちの1足。
そうか~、買ったときはこんなきれいだったのか...。
使用後の写真もお見せしたいところだけど、あまりの傷み具合に写真を撮るのもしのびない。
基本的に家が石造りのモロッコでは、室内履きでだいたい3ヶ月程度しかもたないというけど、我が家はカーペット敷きなのと、最初はこればかり履いていたわけではないので、けっこう長くもった。
柔らかい革なのでもともと履きやすかったけれど、天然素材の良さで、だんだん足に馴染んできて、そうなると他のスリッパじゃダメでこればかり履くので、加速度的に傷みが目立つようになった。
しかし旅の思い出の品、なかなか「お役ごめん」にするのにしのびなく、形が崩れ、色がはげ、底の革がすれてきても履き続けたが、ついに底の革が敗れて2枚舌状態(?)になった。
これは、いよいよお別れのときだなぁ。
捨てることを考えると何だか悲しくなる。履きつぶすたびにしんみりしてたらたまらないし、今後、バブーシュはネットで買うことにしよう。

ところで、羊革のスリッパって、燃えないゴミ?
by telescopio | 2007-10-21 00:04 | 雑記