下手の横好き語学学習日記


by telescopio

人馬一体

先日仕事で、制作中のあるパンフレットの韓国語訳を外注したんだけど、上がってきた原稿を、社内のネイティブにチェックしてもらったら(他部局の人なので翻訳そのものは頼めない)、笑い死にしそうになった彼女から電話がきた。
「これ、これ、なんですか~、どゆことですか~」と息も絶え絶えで、よほど訳がおかしかったのかと思ったら、そもそも言ってることがおかしいと言う。
その原文(当然日本語)は
「馬との一体感を味わいながら、自然散策をたのしむ」
...おかしいですか?
彼女のツボに入ったのは、”馬との一体感”。
どうも合体というか、ケンタウロス?みたいなイメージをしているくさい。
どゆことですか~、と笑い続けるので、馬の体温や動き、息づかいなんかを直接肌で感じて、互いに生き物としてのぬくもりを…とか説明すると、また大笑い。
韓国人はそんな気持ちになりません、と。
ペットを可愛がるというのはあるが、馬みたいな動物と感情の交換という発想がないんだって。
そうなの?





欧米人は乗馬をよくするイメージがあるので、試しにフランス語の先生(フランス人)にも聞いてみたけど、「馬との一体感」は全然理解できないと言われた。「人馬一体」なんて、まさにケンタウロスらしい。
う~ん。
情緒的交流がないなら、馬って単なる乗物?それなら乗馬ってサイクリングみたいなものじゃないの?と言ったら「ああ、そんな感じ、そのカテゴリーだね」と…いや、反語的に言ったんですが。
そうなると、馬術ってなんだろう。
馬との信頼関係を築きながらうんたら、みたいなイメージがあるが、それはバイクの運転技術みたいなものなのか?調教技術というか。なんか殺伐としちゃうなぁ。
逆に日本人が、何にでもベタベタした感情移入をしすぎなのか?
よく使う「一心同体」なんて表現も、もしかしてすごく変なのか?

中国人には、食べ物のタブーがないイメージがあるが、台湾人で牛肉を食べないという人はけっこう多い。
農耕に使ってきた関係で、共闘、は言いすぎだけど、仲間というか家族みたいな感覚があり、食べる気にならないそうだ(観音信仰の関係で食べたくない、という説もある)。
そういうのがアジア人的な気がする。

イギリス人に聞いたら「馬との一体感」て判ってくれるのかなぁ。
でもそれ、英語でどう言うんだろう。sense of unity?
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by telescopio | 2010-11-14 11:40 | 雑記