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下手の横好き語学学習日記


by telescopio

日記本

日記本_d0018759_224641100.jpgつれづれノートの新刊が出ていたので買って読んだら、これで最後だと書いてあって、ちょっと残念。
最近、作家の日記や、公式サイトのログが本になるのってよくあるけど、私は、今はこの人の本はつれづれノートしか読んでいない。
銀色さんの写真は割と好きだけど、詩なのかどうかも良く判らない散文は苦手だし、あの絵で漫画みたいなものを出すのもすごいと思う。
でも、年に1冊ペースで出る、この「つれづれノート」はけっこう楽しみにしていた。
特にファンでもない私が、ここまでここまで細かく彼女の生活を知っていいのか?と、とまどうくらい日々の生活が赤裸々に書かれていて(もちろん書きたくないことは書いてないだろうけど)アル意味、こっちがハラハラしたけど、全体としては、本当に「「つれづれ」な日記本。
すごく深いことと、実にどうでもいいようなこと(芸能ネタとか家事の失敗とか)が、同じくらいの軽さで書かれていたのが、なんというかとても新鮮だった。
お嬢さんも小学校を卒業したし、そろそろ潮時というか、逆によくここまで続けられたと思う。
地域の人は銀色さんが誰か知らなくても、ノートにはお嬢さんの顔写真も出てるから、判る人は判っただろうし、何かと不都合もあったのでは...と推測する。



そういえば、よしもとばななの日記本も、最近新刊が出たので読んだ。
銀色さんはエッセイみたいなものは書かないし、亡くなった鷺沢萠のサイト本は、日記とはまたちょっと違ったからいいけど、ばななさんの場合、彼女はエッセイは書かないことにしたのかな?とか思う。あれだけ日記にいろいろ書いちゃうと、エッセイってネタ切れしないのかと。
「日々の雑感程度の文章は、エッセイには書きません!」とか言われそうだな(笑)。
ばななさんも、ちょっと微妙な方向に行ってる気もしつつ(世間にそう言われるのは覚悟の上だろうけど)やはりのんびりと読んでいる。
犬が亡くなったあたりの話は、自分の家のインコのことを思い出して辛かったし、赤ちゃんが可愛い!という気持ちが炸裂した描写には、ほのぼのする。

ところで、この「つれづれノート14」の最後に書いてあった言葉。
いつも私が思っていることととても近いので、深く強くうなずいた。
「私は私の山を登ろう」
by telescopio | 2005-07-10 22:48 | 読書