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下手の横好き語学学習日記


by telescopio

世界の結婚事情

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最新号(第4号)の画像がまだないので、写真は衝撃の創刊号。
画像が手に入ったら、4号の分もアップしますね。

最近、「脱・俗っぽさ」がテーマですか?という感じの雑誌をよく目にするけど、これはまた、それとも一味違う、ちょっと変わった雑誌。
「トラベル・カルチャー」誌、だそうだ。
創刊号が「美しきイスラムという場所」という特集で、特にイエメンが大きく取り上げられ、印刷もきれいだったので即買い。第2号は「美女のルーツ」でなんかコケた気持ち、第3号「月をめぐる冒険」は気付かず(笑)、今回の第4号「美しき世界の結婚観」はまた即買い。
世界の結婚式のや結婚そのものの風習を写真入りで解説し、ひとつひとつの説明は短く、思い切って簡略化されているけれども、雑誌として楽しんで読むには充分。民俗学の専門誌じゃないんだし。
結婚年齢や、離婚率などの国別データもあり、読み応えがある。
ベトナムの披露宴が「いつの間にか始まって、いつの間にか終わる」というのはなんだか笑えるが、ウイグルの花嫁が、足元が覚束なくなるほど、大声で泣き叫ぶというのは、その場面を想像するとちょっと笑えない。
そして結婚についてのインタビューを、何故かカルーセル麻紀にしているあたり、こだわりを感じるというか、なんというか(笑)。



カラーページが多いので、伝統的な婚礼衣装の新郎新婦の写真も美しい。
こういうのを見て感じるのは、美しい民族衣装のある国に生まれた喜び。
どこの民族でも、民族衣装を着ているときが一番きれいに見える気がする。
白無垢に綿帽子のきれいなこと。親族の留袖も素晴らしい。
琉球の婚礼衣装も、南国らしい色遣いでとてもきれいだ。
インドのキンキラキンの花嫁衣裳。それに負けない派手で美しいお顔立ちの新婦。
同じような顔立ちのはずなのに、日本人には絶対真似のできない韓国の色彩感覚。
こどもでも正装すると色っぽいバリ、見とれるような美女ぞろいのセネガル。

原則的に、どこの国でも白いウエディングドレスの西洋の人は、つまらないと思わないのかな。
属する教会によって、式の進め方なんかは違うだろうし、その土地の風習というのは残っているのだろうけれど、やっぱりビジュアルだってバカにできないよね。

少し前まで、中国の花嫁は赤い衣装だったというし(白はお葬式の色)、思えばロシアも花嫁衣裳は「赤いサラファン」で、ロシア語で「赤い」と「美しい」は同じ単語だ。
結婚は、一世一代の大事業だ。
その晴れ舞台で何を着るか。
簡単に異文化の真似ですませないで、大事にしてほしいなぁ(他人事)。
by telescopio | 2005-07-29 23:35 | 読書