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下手の横好き語学学習日記


by telescopio

予約録画成功

年末年始の旅行中、見たいテレビ番組があったので、買ったばかりのDVDレコーダーで、予約録画に挑戦した。
今の機械ってすごいのですね。「えーと何月何日の何時から...終了時間は...」とか考えなくても、番組表が画面に出てきて、コレ!と選んで設定できる。すごすぎて、ついていけないかも(笑)。
で、地上デジタルと、BSデジタルの、いくつかの番組を、DVDとHDDに録画予約。
帰ってきてみると、おお、録画できてる!素晴らしい!!
当たり前だろ、とミもフタもないことを言わないように。こういうのが苦手な人種もこの世にはたくさんいるんです。
私はかつて、NHK教育の『ドイツ語会話』を録画したつもりが、後日ビデオを再生してみたら、入っていたのは『さだまさしの作詞講座』だったという、底抜けに暗い過去がある。
そんなもの(失礼)録画して見てる人、日本に何人いただろう?彼のファンだって、まずしないでしょ。とほほ。
もちろん予約録画の失敗はそれ一度ではなく、そういう前科があるので今回はドキドキしたのだが、無事に入っていた『世界ふれあい街歩き』。これが録画したくてDVD買ったようなものだもの、またさだまさしが入ってたら暴れてしまいます。




さて、前にも触れたけど、最近気に入っているNHKの番組
『世界ふれあい街歩き』
内容は、タイトル通り世界の街歩きで、紀行番組の一種なんだけど、とっても地味な番組で、これは確かに民放じゃやれないだろうな、と思う。
何せ、クイズもゲスト出演者もなく、淡々とした街歩きが45分。
カメラを担いだ人が歩いてるんだろうけど、撮影側のスタッフが一切登場しないので、まるで自分が歩いているかのような画面展開。
ときどき街の人に声をかけて、アレは何?とか、それは何してるの?とか聞いたりしてるけど、それもこちら側の声は、後からかぶせたナレーターの日本語のみ。
このナレーターも、毎回違う人なんだけど、割と有名な俳優さんが多い割りに、実際の撮影には同行してない模様。
45分の放送中、だいたい2回くらい情報コーナー(?)があって、観光局とかオフィシャルな立場の人のちょっとした観光案内が入る。あれがないと、単にブラブラ歩いているだけなので、飽きてくるかもしれないくらい、本当に地味な番組なのです。

で、このお正月にハイビジョンでまとめて再放送されたうち、中国が2本あった。
ひとつは「鳳凰」。
この街とても行ってみたいところなので、興味津々。
まずは霧のたちこめる川と、両岸の古い町並みの風景から。
おお~、幻想的だなぁ。
見とれていると、カメラは川岸へ。危なっかしく古い橋を敬遠して川岸を歩いて行くと、続いて「飛び岩」と呼ばれる橋の役割をするものが現れる。これは、四角柱の杭を川底に何本もつきさしたようなもので、皆その上をひょいひょいと渡っていくんだけど、市松模様のように飛び飛びなので、落ちるのも簡単。もちろん手すりも何もない。
「落ちる人はいないの?」と地元の人に聞くと「いない。ああいや、たまにばあさんが落ちてるね。でも大丈夫だよ、這い上がってくるよ」との答え。
”ばあさん”て(笑)。
これって、この人の使った単語が日本語の”ばあさん”にあたるニュアンスの言葉だったのか、それとも口ぶりからそう訳したのか、中国語の判らない私には謎だけど、現地の人の発言はすべてそのまま字幕つきなので、語学の勉強にもいいかも。そういえば鳳凰の人の”さようなら”は、無理にカタカナで書くなら”ゼイチャン”、みたいに聞こえたなぁ。
その後も街歩きの中で、川べりの民宿を見せてもらったり(予断ながら「今日有房」と札が下がっている民宿がいくつもあった。”今日”って、中国語では”今天”じゃないの?それとも”本日”的なニュアンス?会話の中では”ジンティエン”とか言ってるようだったけど)、窓にたくさん靴下がひっかけてある建物をみつけて、あれは何だ?と探って歩いたり、のんびりしていて、なかなか楽しい。
町の人ものんびりと花の世話をしたり、川で洗濯をしたり、夜になると川に小さな灯篭を流したり。
古く情緒たっぷりの街を走る、無数の細い路地は、あちこちで行き止まりになったり、城壁にさえぎられたり、迷路のよう。声をかけて少しお話をした人は、皆ニコニコして、最後に「また来てね」と言う。
いい所だな~。
すごく行ってみたいけど、アクセスがね...。

もうひとつは「青島」。
ドイツの香りが残る、坂の町をぶらぶら散歩。
街の景観に気を遣ってるようで、壁の色なんかも統一されているし(3階以上の建物は、すべて赤い屋根にすることが決められたそうだ)コンクリートの塀に、赤と白でレンガのような模様を塗り分けてあったり(笑)なかなか面白い。
坂が多いせいか、お年寄りは折りたたみの椅子を持ち歩き、散歩や買い物の途中、疲れたら適当な場所で椅子を開いて座って休む。のどかですね。
面白かったのは、屋台の食物屋のテイクアウト。
なんでも直接ビニール袋に入れるのは、アジアでよく見られる光景だけど、青島ではなんと、ビールまで直接ビニール袋に入れていた!しかもリットル単位じゃなくキロ単位の量り売り。
泡のいっぱい入ったビニール袋を提げて歩いて行くオヤジの姿は、なんとも不思議。
そしてその袋をドアのフックにぶら下げて、横に穴をあけ、コップを押し当ててビールを注いで飲んでいる人も。
お、おもしろい~♪
道端で包丁を研ぐ人、中空式のヤカンでお湯を沸かす人(ヤカンがドーナツ型になっていて、中央の空洞に薪をくべ、内側からお湯を沸かす。曰く、ガスで沸かすとガス臭くてマズイとのこと)、風水がいいという階段に座って客を待つ占い屋さん...青島の路上は興味をそそられる人たちでいっぱいだ。
青島なら直行便もあるし、これは一度行ってみないと。

そんなわけで、旅心をそそられること請け合いの、この番組。
よくある紀行番組の、ゲストのアホなリアクションや、不毛なクイズにときどき疲れちゃうという方、大人向けのこの番組をどうそ♪
興味のない街だと、寝ちゃいますけど(笑)。
by telescopio | 2007-01-14 12:33 | 雑記